北海道インテリアコーディネーター協会(HICA) イベント・セミナー情報

H21.06.30 本田榮二氏セミナー報告

平成21年6月30日(火)

今回で4回目となる、本田榮二氏によるセミナーが行われました。

今回のテーマは当初、協会で示しましたものは「ペットのためのインテリア・リフォーム」。

しかし!

本田先生の計らいで、この不況をインテリアコーディネーターがいかにして乗り越えてい
くかを示した「団塊の世代をゲットせよ」に変更。
すぐに役立つ大変有意義なお話を聞く事ができました。

今回のセミナーの内容
テーマ「団塊の世代をゲットせよ!!」(ペットリフォームがインテリアを救う)

① 現在の厳しい状況を正しく認識して方策を講ずれば、夜明けは必ず到来する。
●少子高齢化
●不況
●政治の混迷
●医療・年金の深刻化
●新築着工数の減少
●建築業界不信
●悪質リフォームの影響による業界不信
→一部報道では、不況も底をついたと言う意見もあるが、そんなことはあり得ない!!
→景気はV字回復は望めず、U字型、もしくはL字型不況が続く。
→不況長期化⇒消費マインド低下⇒経済悪化の悪循環

② 日本のインテリア業界は、紳士服業界と酷似。不況の影響は真っ先荷受、景気回復
の順番は最後。
●インテリア商品の市場規模予測(2007年度→2010年度)
・ウィンドートリートメント 2,345億円→1,780億円(-24%)
・床材 3,048億円→2,510億円(-18%)
・壁紙 1,060億円→820億円(-23%)

③ インテリア業界として必要な事、それはフローからストックへの転換
●狙うべきマーケット
・新築住宅 124万戸/年
・既存住宅 5389万戸 ←膨大なストック市場
●限りある販売資源を有効に使うためには、ターゲットを絞り込む。
a 人口(顧客数)が多い
b 経済的余裕がある
c リフォームの必要性に遭遇
⇒ 団塊の世代!!

④ 団塊の世代の4大共通点
●趣味に興じる傾向が強い
●人付き合いが良く、仲間意識が強い
●家とインテリアへの思いが強い
●政治や環境問題に強い関心を持つ

⑤ 激化するリフォーム市場
●法的規制が緩いので、バラ色の未来ががあるとしてリフォームへ参入
●顧客データを把握せよ!
●情報は継続的に発信せよ!
●リフォームのプロは紳士であれ!
●トラブル・クレームから学べ!(プロの常識はユーザーの非常識)

⑥ ペットはインテリア業界の救世主
●子供より多いペット
●ペットインテリアは、床材と壁装材がポイント
●ペット共生のカーペット
●畳のDNAを受け継ぐ日本民族
a エコ的生活
b 狭い住宅
c 座の生活様式
d 清潔志向民族
⇒タイルCPは、ペット共生及び日本の生活様式にマッチする商材。
●壁装
⇒エバールフィルム使用の表面強化・汚れ防止
●カーテン
⇒ウオッシャブル(カーテンクリーニング)

⑦ インテリア業界の行く先はドイツに学べ
●イケヤ出現によるインテリア業界の変遷
●生き残るインテリア専門店にみる5大共通点

⑧ インテリア産業の近未来の展望
●日本人は世界一の金持ちだが、住生活を楽しんでいない。しかし住環境の整備と情
報発信の拡充に伴い、住生活を楽しむ方向に向かう。
●1400兆円の個人金融資産の60%をシルバー世代が持つ。
●経済を活性化させるためには、政府も内需拡大の観点からリフォームに本腰を入れ
ざるを得ない。
●インテリア産業もやり方次第では、前途洋洋!!

⑨ インテリア業界の発展に必要な3大条件
●「生活文化」の視点からの情報発信
●インテリア販工店とICのタイアップ
●イベントや展示会などの活性化

⑩ まとめ

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